途上国から来た主人の「免許取得の長い道のり」

途上国から来た主人の「免許取得の長い道のり」

2019年5月8日 0 投稿者: smileworld

やーーーーっとブログに書くことができます。。。。

主人が免許を取得するまでの道のりです。

前提として、主人はトーゴにいるときに、すでに「大型トラック免許」「バス免許」「普通車」の免許を取得しています。

主人の目標は「日本で大型トラックを運転する仕事をすること。」

「外国免許の切り替え」をするために必要な書類を用意し、来日してきました。

<必要な書類はこんな感じ↓★レベル数>

トーゴの運転免許証 ★

国際免許証(あれば)★★

写真(縦3cm×横2.4cm)2枚★

本籍(国籍)が記載された住民票1通を提出(コピー不可)★★★
日本で結婚している証明をまずしておくことは必須。これも大変。

外国免許証の翻訳文(大使館、領事館の領事又はJAFで翻訳したもの等)

外国免許取得後、当該外国等に通算して3か月以上滞在していたことが確認できるもの。(パスポート、法務省発行の出入(帰)国記録等)★★★★★

通訳人(日本語が話せない方のみ)★★★

手数料★

【第一関門:書類に関する国のデータが日本にないと保留にされる。】

書類を持っていくまでに、予約がいります。平日の火曜日の14時。8月に来日してすぐに行ったのに、次の予約は2か月後の10月。予約をして、有休をいただいて行くしかありませんでした。

書類の不備がないか確認し、提出。するとまず質問攻めにあいます。

いつ私が渡航したのか、そしてどこで出会ったのか、いつ結婚したのか、結婚をどちらの国でしたのか、彼と出会ってからの全行程を聞かれます。

途上国の人と結婚したら、いろんな場面で質問攻めです。確実に答えて信頼を勝ち取ります。

そして、書類のチェックです。私はJAFに5000円近く支払い、トーゴの免許証翻訳を公式にしてもらって堂々と提出。

そして、
外国免許取得後、当該外国等に通算して3か月以上滞在していたことが確認できるもの★★★★★は、彼が免許を取得したというトーゴの政府が出した証明書と、主人が以前勤めていた勤務証明を出すことでクリアをしようとしました。

しかし。

「日本全国のデータを照らしあわせても、トーゴ人が免許切り替えしたというデータが一切ないので、これが本当の免許証かということが確認できません。

「うそでしょ?大使館の人切り替えているはず!」

「あれは公務です。一般人にいない。」

「うそ。いっぱい日本にトーゴ人いますけど!というか、前例ないなら作ってくださいよ!」と思って、何度も何度も同じ話をし、うそではないことをアピールしました。言いながら涙も出てき始めました。これだけ書類も用意したのに。

すると、

「では、大使館にこの免許は間違いないという証明書を書いてもらって、持ってきてください。それで大丈夫かどうか判断します。」

「次はいつですか?」

「2か月後です。」

次は12月。。。泣く泣く帰りました。差別ではないのはわかります。だけど特別な扱いだったことが悲しかったです。仕方がありません。

ちなみに、国際免許も主人はわざわざ取得してきたのですが、トーゴ政府は国際免許の期限は2020年までと書いてあるけど、協定では1年しか効果はない。ということで、主人は国際免許でも車には乗れないことが決定。((´;ω;`))

ちなみに先進国だったら書類審査は前例もあるし、即OK。書類だけで、適性検査や技能検査は免除です。

【第二関門:技能検査】

2ヵ月後、再度行きました。担当の人と若干偉そうな人が新たに来て、再度同じことを聞いてきます。ちょっと上から目線に感じるような言い方で、いつ来たのか、結婚までの経緯など、、、。

それにだんだんイライラしてきて、でもそのイライラを出したら大人じゃないので、自信ありげにシャキシャキ答えていました。

主人は私に「落ち着きなさい」と言いました。。。

「・・・じゃあ、今回はこれで許可だしてあげますから~。」

「ありがとうございます。(でも上から言われるの嫌!!怒)」

と思ったのがいけなかったのか。

「じゃ、これ、今度の技能テストのコースね。完璧に覚えて、そこで練習してテスト受けてください。」

教習所の練習は一回練習するごとに20分で3000円ほど払います。英語はまあOKですといわれたので、「バックOK,レフトOK」などと主人は日本と同じようなテストを受けます。

教習所とは違うので、先生も厳しい。担当の先生も練習ごとに変わるので主人は困惑。私は通訳しながらイライラ。通訳がわけわからなくなって途中から日本語で「右だろ!」とか言っちゃったもんだから、主人もイライラ。

帰りはケンカというパターンを繰り返しながらも、主人はコースを覚え、試験に臨みます。

本番。適正試験。これは〇×の問題10問で、あそこの机でやってきてくださーいというゆるい感じだったので、通訳して、無事通過。

技能試験。これは私はもう乗ることはできませんので、見守ります。。。。

【結果は・・・・そして第三関門。】

試験結果は優しい警察官の方でした。

「合格ですので、気を付けて運転してくださいね。」

やったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

そして、受け取った免許証が、、、、。

ん?ゴールドでもない、ブルーでもない、グリーンって何?????

あ、、普通車だけなんだ。

「あの。8tくらいまでだったらトラックは運転できるんでしたっけ。」

「いえ、免許の制度が今は変わっているんで、奥さんの免許は8tまで運転できますが、新しく取得、切り替えた人は最大でも3.5トンまでなんですよ。軽トラだったらいいですよ。」

「あ、、、じゃあこの今までやった行程を、次は大型トラック申請ってことで、もう一回同じ書類がいるんですか?」

「そうなりますね。と、いうか、今回は普通車だったんで、あの書類で許可しましたが、大型トラックとなると、今度は個人的に日本の外務省に連絡してもらって、その外務省がトーゴの外務省と確認しあってから、連絡が返ってきます。

そこで証明書を発行してもらわない限り受け付けられませんね。ちなみに、返信がくるのは3年後、もしくは返信すら来ない場合があります。

主人と私「・・・・・・。」

「ですから、待つくらいなら、もう日本で再取得という方法をお勧めします。こちらのセンターで一般教習でまた試験を受けてもらってもかまいませんし。」

主人は「大型トラックをとります!」

【第四関門:日本人でも5回落ちる自動車センターの一般教習】

私が仕事の契約が終わる日まで主人は一生懸命働き、

大型トラックの仮免許取得のためにコースを覚え、いざ契約終了後の次の日に出発。

すると、自動車センターの先生方は

「無理無理無理!!!!日本語無理な人は受け付けられない!!」

それでもひるまない主人。チケットも購入し、やらせてもらうことに。ちなみに1回の運転につき1万円かかります。

私も通訳に入りましたが、トラックの扱い方がわかる主人ですが、

やはり一般教習の厳しさに私がつらくなっていました。説明も通訳しずらい言葉が並びます。

そこで自動車センターの先生はこうおっしゃいました。

「日本人のトラックの運転してた人がね、免許失効しちゃってて、再度受けにきてたんだけど、ここは警察官がテストするから、厳しいし、5回落ちちゃって。だから、その人結局教習所行ってとりなおしたんだよ。30回練習しても30万でしょ。教習所だったらイチから優しく教えてもらえるし、ご主人にとっては簡単かも。」

でも、お金。。。私払うの??

【第五関門:そして教習所へ・・・】

うちひしがれた私たちはそのまま教習所巡りを始めます。どこも高い。。。

私が払うのは耐えられないなど、ワーワーケンカしながら。

そこで、一つの教習所と出会います。

免許合宿です。

場所も静かで、免許に集中できる環境。自然が大好きな主人は

自分で働いて貯めたお金と入所前に入る給料で全額支払うことを決意。

私は紹介特典として5000円ゲット。主人は入所記念で1万円ゲット+予約待ち特典で2万円引き。ありがたい。。。

【第六関門:深視力検査】

日本では、大型トラックの免許をとるために、深視力の検査を合格することが必須です。深視力検査とは、機械をのぞくと3本の棒があります。

その真ん中の棒だけが手前-奥と動いています。その動いている棒が、両隣の棒と同じ位置になったと思ったらボタンを押します。

その押したときに棒は止まるのですが、両隣の棒と比較して、2センチ以上の誤差があるとダメです。3回の測定平均が2センチ以下にしないといけません。

主人は私の英語では理解できず、10回ほどやり直しました。あぁぁぁぁ。。。

Youtubeでようやく理解してもらえた。私の英語。全然だめだ。

本当の測定はこんなにわかりやすくない。すごく難しい。

大丈夫だろうか、大丈夫だろうか。。。と心配している自分が

修学旅行を送り出す保護者のように見えて、「先生、うちの子大丈夫でしょうか。」と聞かれたら、大丈夫ですよ!ちゃんと見てますよ。と言えていたし、実際大丈夫なことも思い出した。

実際、「大丈夫ですよ―。経験されてきたんだし。」とおっしゃっていただいたいので、教習所の先生に全部任せ、ほったらかした。2週間も。

【そして・・・・・。】

教習所卒業!!無事取得。

合宿の先生方からは、「特に問題はなく合格できました。日本語もわかっていましたよ。話せないだけだけど。」とのこと。教習所の先生は本当に優しい。のちにわかりましたが、「日本の先生が優しい教習所」に選ばれているようなところだった。

日本語まったくわからない主人が8月に渡航。5月に免許を正式に取得したことにようやく安堵。

正直、4月から仕事に復帰していたら、これはできなかったでしょう。時間をとることを選んでよかった。休んだ時間でよいものを得られ、無事私も旅の続きができます。

最初にお伝えましたが、
前提として、主人はトーゴにいるときに、すでに「大型トラック免許」「バス免許」「普通車」の免許を取得しています。それでもこれだけ時間がかかります。

また、トーゴと日本が国交があってよかった、トーゴ大使館が日本にあってよかったというのもあります。国交がない場合は書類すら通らない場合があります。。

免許をそもそも出身国で取っておらず、日本で免許が欲しいという場合は2つしか選ぶ道はありません。

①自分の出身国で取る、しかし3年は現地で生活していなければ切り替えは不可能。

②日本人と全く同じように、日本語を一生懸命勉強して教習所に行く。

そういう意味でも、主人は恵まれていたなと思います。

主人の次の目標は、日本語ペラペラになることに変わりました。

でも、言っていることはなんだかんだ実現しているので、私は「信じる」しかないなと常々感じました。。。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう